おはようございます☀︎
寝不足な猫のヨシカワでございます🐱
簿記1級シリーズで、今回は”リース会計”についてのNoteです
簿記1級や公認会計士、税理士を勉強されている方や会計学に興味のある方は是非見ていって下さい
【リース取引の種類】
キーワードはフルペイアウトと解約不能。売買取引と同じ扱い。
- オペレーティング・リース取引
賃貸借取引で、支払リース料を費用に計上するだけ。
【ファイナンス・リース取引】
借手に所有権が移転するか否かに応じて、”所有権移転ファイナンス・リース取引”と”所有権移転外ファイナンス・リース取引”がある。
◆リース取引開始時
仕訳: (リース資産) xxx / (リース債務) xxx
リース資産の計上価額の計算方法は以下を参照
貸手の計算利子率がわかる場合はそれを使用し
不明な場合は借手の追加借入利子率を使用する
◆リース料支払時
支払うリース料は、借入れの返済部分と利息の支払いがある事を理解する。
(例)
リース料年額10,000円で貸手の購入価額は27,232円で計算利子率は5%の場合
支払利息:27,232円 x 5% = 1,362円
リース債務:10,000円 ー 1,362円 = 8,638円
仕訳: ( 支払利息) 1,362 / (現金) 10,000
(リース債務) 8,638 /
◆リース資産減価償却
決算時にはリース資産の減価償却を計上する。ここでも所有権移転なのか所有権移転外なのかで計算方法が異なる。計上価額は以下を参照
◆支払利息・未払利息の計上
期中でリース契約を結んだ場合、決算時に未払利息の計上が必要となる。
(例)
決算日が12月31日で4月1日にリース契約を結んだ場合
リース料年額10,000円で貸手の購入価額は27,232円で計算利子率は5%
支払利息:27,232円 x 5% = 1,362円
未払利息:1,362円 x 9ヶ月/12ヶ月 = 1021.5円
仕訳: (支払利息) 1022 / (未払利息) 1022
◆リース債務の流動負債・固定負債の分類
決算時には貸借対照表を作成しリース債務を流動負債と固定負債に分類する。流動負債の数値を計算するためには翌年度分の支払利息の計算が必要となる。複数年分の計算を要求される場合は表を作成する。
(例)
決算日が3月31日でX1年4月1日にリース契約を結んだ。
リース料年額10,000円で貸手の購入価額は27,232円で計算利子率は5%
X2年3月31日の決算における貸借対照表に計上されるリース債務を答えよ。
⇨リース債務(流動)9,070円,リース債務(固定)9,524円
【オペレーティング・リース取引】
上述の通り通常の賃貸借取引なので支払ったリース料をその期の費用として計上する。
◆リース契約時
仕訳なし
◆決算時
仕訳: (支払リース料) xxx / (未払リース料) xxx
※期首に洗替処理を忘れぬように。
◆リース料支払い時
仕訳: (支払リース料) xxx / (現金預金) xxx
【おわりに】
リースは金額の大きい設備や機器で行われ中長期が一般的です。企業はリースを行う事で初期投資を少なくして最新の設備や機器を使用する事が出来ます。昨今キャッシュフローが大事ですので、企業にはとても大きいメリットですよね。
デメリットかメリットはその企業の考え方次第ですが、保守は借手側が行います。その為、保守をする部署を作るか取引先にお願いしないといけません。設備や機器にとっては保守のノウハウを得られる機会とも言えますが、実情は面倒でしょう。笑
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でわ、今日はここまで!