寝不足な猫

簿記1級を中心に会計学について解説するブログを投稿しております🙇

【有形固定資産11】減価償却方法と耐用年数の変更を解説 | 簿記1級独学

おはようございます☀︎

 

寝不足な猫のヨシカワでございます/•᷅•᷄\୭

今回は簿記1級シリーズ、有形固定資産11減価償却方法及び耐用年数の変更〜会計上の見積りの変更〜について解説していきます

なお、有形固定資産⑩はこちらになります⇩𓏲𓎨

nebusokunaneko.hatenablog.com

まずは結論から!3行まとめ𓏲𓎨

  • 耐用年数を変更した場合は、変更時点の「未償却部分」を変更後の残存耐用年数で償却する。
  • 減価償却方法を変更した場合は、変更時点の「未償却部分」を残存耐用年数で償却する。
  • 過去に遡って修正する「遡及処理」は不要🙅

このブログでは、簿記1級を中心に会計学について自身の独学で苦しんだ経験を含めて解説しています。是非、最後までご一読お願いします🙇

 

[ 目 次 ]

 

【耐用年数の変更】

まずは耐用年数の変更からいきましょう▶️

有形固定資産は使用環境の変化や技術革新などで、固定資産が機能的に減価が進んでしまうことがあります🔧

例えば、西大阪スチールは自動車用の新型パーツを製作するために専用の加工機械を導入しました🤖

この時の機械の耐用年数は8年でした🕗

しかし環境の変化により自動車メーカー側の設計変更が急遽決まり、この専用機械で製作するパーツはあと2年で受注が終了になる事が確定しました🚧

そのためこの機械の耐用年数を8年から2年に変更しましたとさ➡️

 

この例のように、耐用年数などの減価償却の計算の基礎になる数字を変更することを「会計上の見積りの変更」といいます🐸

 

【計算方法(耐用年数の変更)】

そして耐用年数の変更となった時にどのように計算するか次に解説します🧮

 

ん?

しかし以前も耐用年数が変更となる論点があったかと🤔

 

そうです💡

「固定資産の改良と修繕」です/•᷅•᷄\୭!

今回は耐用年数が小さくなる方向ですが、計算方法は同じです👍

nebusokunaneko.hatenablog.com

 

今回も耐用年数の変更となった時の「未償却部分」を変更後の耐用年数で割って計算します🐱

例題を用いて、実際に計算してみましょう⇩

 

<例題 定額法>

例題:

当社の今年度(R8年4月1日〜R9年3月31日)の決算整理仕訳について回答しなさい。

R5年4月1日に取得した機械装置について、使用環境の変化により当期において耐用年数を8年から6年に変更した。当該機械装置の取得価額は8,000,000円で、期首帳簿価額は5,300,000円、償却方法は定額法、残存割合は10%としている。



解説:

まずは未償却部分を求めましょう☝️

私の場合、まずは期首における減価償却累計額を計算します💡

 

減価償却累計額

= 取得価額 ー 期首帳簿価額

= 8,000,000 ー 5,300,000 = 2,700,000円

 

そして残存価額は取得価額の10%なので

残存価額 = 8,000,000 x 10% = 800,000円

 

つまり未償却部分は以下の通りに計算出来ます

未償却部分

= 取得価額 ー 減価償却累計額 ー 残存価額

= 8,000,000 ー 2,700,000 ー 800,000 = 4,500,000円

 

ボックス図で表すとこんなイメージです🪞

最後にこの未償却部分を変更後の耐用年数で割ります➗

当期首では既に3年経過していますので、残りは6-3=3年ですね📝

 

よって当期の減価償却費は

4,500,000 ÷ 3年 = 1,500,000円

となります🐶

「勉強中です」のイラスト文字

【減価償却方法の変更】

続いて減価償却方法の変更について解説していきます➡️

簿記1級の範囲外ですが、減価償却とはその固定資産から得られる収益と費用を対応させる手続きです🤝

企業が新規に設備投資を行った際に、この機械から得られる収益は初期の方が大きく、中期・後期になるにつれて収益は落ち着いてくると考えた場合、定率法が収益と費用の対応が実際と一致することになります🟰

しかし実際に稼働させてみると、毎年同じ様に生産する状況であったとなった場合、より実情に合うのが定額法となり、減価償却方法を変更することがあります🐸

 

ちなみに減価償却方法は「会計方針」ですが、その変更は「会計上の見積りの変更」と同様に扱われます⛳️

「会計方針の変更」の場合は、原則として過去に遡って計算し直す「遡及処理」が必要になります🕐

しかし「会計上の見積りの変更」の場合は、過去の期間については再計算不要で、変更後の期間から将来に向かって処理するという事となります☝️

タイムマシンのイラスト

【計算方法(減価償却方法の変更)】

そして減価償却方法の変更があった場合の計算方法について解説します👨‍🏫

実は、減価償却方法の変更も同じで、会計方針の変更があった時点での「未償却部分」を求め、その未償却部分を残存耐用年数で償却する事になります👍

 

<例題 定額法➡️定率法>

例題:

当期首において、次の備品Aについて減価償却方法を変更した。当期の備品Aの減価償却費を求めなさい。

 

備品A:

前々期首に取得価額 240,000円で取得した。残存価額は0円、耐用年数は10年であり、これまで定額法により減価償却を行っていた。当期首から200%定率法に変更した。



解説:

当期首に減価償却方法を変更したので、これまで定額法で前々期首と前期首の2年減価償却を行っているのが判ります🤔

 

そのためこれまでの減価償却累計額は、

240,000 ÷ 10年 x 2年 = 48,000円

 

最初に求めたい「未償却部分」は、

240,000 ー 48,000 = 192,000円

 

この未償却部分に対して200%定率法を使用します🔧

残存耐用年数は、10年ー2年=8年

192,000 ÷ 8年 x 200% = 48,000円

 

という事で、答えは48,000円となります☀️

チューブ内を走る列車のイラスト

<例題 定率法➡️定額法>

例題:

当期首において、次の備品Bについて減価償却方法を変更した。当期の備品Bの減価償却費を求めなさい。

 

備品B:

前々期首に取得価額 300,000円で取得した。残存価額は0円、耐用年数は10年であり、これまで定率法(償却率0.2)により減価償却を行っていた。当期首から定額法に変更した。



解説:

備品Aと同じく、これまで2年定率法(償却率0.2)により減価償却を行っていますね😃

 

そのため当期首における減価償却累計額は、

・1年目

 300,000 x 0.2 = 60,000円

 

・2年目

 (300,000 ー 60,000)x 0.2 = 48,000

 

・合計が減価償却累計額

 60,000 + 48,000 = 108,000円

 

つまり未償却部分は、

300,000 ー 108,000 = 192,000円

 

同じくこの未償却部分に対して定額法を使用します🔨

残存耐用年数は、10年ー2年=8年

192,000 ÷ 8年 = 24,000円

 

答えは24,000円でした🌙

ゴールが決まったイラスト(サッカー)

【おわりに】

今回は、会計上の見積りの変更の耐用年数の変更と、減価償却方法の変更について計算方法を解説してみました。誤謬(ごびゅう)と違い、過去への遡及対応は行わないので、まずはこれまでの減価償却累計額を求め、未償却部分を算出することを意識してください💡

有形固定資産の問題は試験では必ず出題され、様々な計算問題を求めてきますので、反復練習を行い、迅速に的確に答えれる様に頑張りましょう🤸



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でわ、今日はここまで!



次の有形固定資産12はこちら⇩𓃠

 


 

 

【有形固定資産⑩】固定資産の改良と修繕その弍〜簿記1級過去問を解く〜|簿記1級独学

おはようございます☀︎

 

寝不足な猫のヨシカワでございます/•᷅•᷄\୭

 

今回は簿記1級シリーズ、有形固定資産⑩固定資産の改良と修繕その弍〜簿記1級過去問を解く〜について解説していきます

なお、有形固定資産⑨はこちらになります⇩𓏲𓎨

nebusokunaneko.hatenablog.com

 

このブログでは、簿記1級を中心に会計学について自身の独学で苦しんだ経験を含めて解説しています。是非、最後までご一読お願いします🙇

 

[ 目 次 ]

 

【問題演習】

有形固定資産⑨で学んだ固定資産の改良と修繕について、問題演習をしてみましょう👊

今回は少し古いですが商業簿記1級の過去問をベースにしておりますので、試験と同じレベル感を感じることができると思います⭐️

固定資産の問題は特に計算スピードが求められますので、何度も何度も色んな問題をやり込みましょう⚽️🏃‍♀️

 

例:

タミヤ電気は、当期末から21年前の4月1日に取得した建物について、R7年3月末まで定額法、残存価額ゼロ、耐用年数25年で焼却してきたが、当年度期首に定期修繕に合わせて耐震補強工事を4500万円かけて実施し(仮払金で処理している)、この工事によって耐用年数が当初よりも10年延びるものと見積もられた工事に関する支出のうち、耐用年数の延長に相当する金額については資本的支出として処理し、残額を収益的支出として処理すること。

 

条件:

①タミヤ電気の会計期間は1年、4月1日から3月31日までである。

 

②当期はR8年3月期である。

 

③決算整理前の当期末の建物の帳簿価額は9000万円

 

④決算整理前の当期末の建物減価償却累計額は7200万円



解説:

まずは、情報の整理ですね🧹

建物と建物減価償却累計額の帳簿価額を与えられている事から、建物の取得価額は9000万円ですね🏢

また当期首に定期修繕+耐震工事を行い資本的支出を行なっているので、最初にこちらに関する仕訳をしてみましょう▶️

 

<4月1日の定期修繕+耐震工事の仕訳>

今一度、資本的支出と修繕費の按分の公式を見てみましょう👇

問題文から数字を抜き出していくと🤏

支出金額:4500万円

延長年数:10年

延長後の残存耐用年数:25年ー20年+10年=15年

※当期”末”から21年前なので、当期首からでは20年前!

 (ややこしい!笑)

 

資本的支出の金額

= 4500万円 ×  10 15  = 3000万円

 

資本的支出と修繕費の仕訳をすると

借方 金額 貸方 金額
修繕費 15,000,000 仮払金 45,000,000
建物 30,000,000    



<3月31日の減価償却の仕訳>

次に当期末の決算整理仕訳の減価償却も行いましょう✊

改良して資本的支出をした場合の減価償却は、まずは未償却残高を求める必要があります☝️

未償却残高の公式は以下の通りでしたね👇

改良前の帳簿価額:9000万円 ー 7200万円 = 1800万円

資本的支出の金額:3000万円

未償却残高 = 1800万円 + 3000万円 = 4800万円

 

そしてこの未償却残高に延長後の耐用年数にて償却計算します✅

減価償却費 = 4800万円 ÷ 15年 = 320万円

 

最後に仕訳を行うと

借方 金額 貸方 金額
減価償却費   3,200,000 減価償却累計額 3,200,000

以上!

ゴールテープを持つ人のイラスト

【おわりに】

さて練習問題は如何でしたでしょうか?オーソドックスな問題かと思いますが、「当期末から◯◯年経過している固定資産です。」などで急いで問題を解いている試験中には嫌な前提の書き方ですよね💦

公式を覚えたり、こういった独特の表現を冷静に解釈する力を試験に向けて成長していけば、必ず合格に辿り着くと信じていますので、継続して努力して参りましょう🙏

 

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でわ、今日はここまで!



次の有形固定資産11はこちら⇩𓃠

nebusokunaneko.hatenablog.com

 


 

【有形固定資産⑨】固定資産の改良と修繕〜資本的支出と修繕費〜を解説 | 簿記1級独学

おはようございます☀︎

 

寝不足な猫のヨシカワでございます/•᷅•᷄\୭

今回は簿記1級シリーズ、有形固定資産⑨固定資産の改良と修繕〜資本的支出と修繕費〜について解説していきます!

なお、有形固定資産⑧はこちらになります⇩𓏲𓎨

nebusokunaneko.hatenablog.com

まずは結論から!3行まとめ𓏲𓎨

  • 固定資産の価値や機能を高めたり、耐用年数を延長する支出は「資本的支出」として資産計上する。
  • 固定資産を通常の状態に維持または回復するための支出は「収益的支出(修繕費)」として費用計上する。
  • 資本的支出を行った場合は、改良後の帳簿価額(未償却残高)と延長後の残存耐用年数をもとに減価償却費を計算する。

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[ 目 次 ]

 

【有形固定資産の改良と修繕】

いきなりですが、まずは「改良」とは?「修繕」とは?について解説していきたいと思います🧑‍🏫

 

改良とは、固定資産の価値や機能を高めたり、また耐用年数を延長させる様な改修工事等を行う事を言います↗️

例えばNC制御装置を改良し、加工精度を0.01mm➡️0.005mmに向上させる事です🏭

 

簿記1級や簿記論、財務諸表論では、有形固定資産を改良する問題が出てきます📃

その改良問題のほとんどが、耐用年数を延長させる改良の問題です‼️

例えば、期首に改良を行い耐用年数を延ばし、期末の決算整理仕訳のタイミングで減価償却費の計算と絡めるのがオーソドックスな出題パターンとなります💡

 

一方、修繕とは固定資産を通常の状態に維持・元に戻すための費用の支出をいいます❤️‍🩹

例えば大型プレス機の油圧シリンダーのオイルシールが摩耗した為、同じものと交換する事です💉

 

そして改良に係る支出を「資本的支出」と言い、

修繕に係る支出を「収益的支出」と言います🛠️

ビル・マンションの修繕のイラスト

【資本的支出と修繕費の区分】

資本的支出が行われると、その支出に対応する勘定科目は資産となり、

修繕(収益的支出)が行われると、そのまま費用(修繕費)として計上されます⛳️

仕訳例を示すと、次の様になります👇

 

①資本的支出

車両に対して50万円の工事を行い、改良を行った🚗

50万円は現金で支払った💸

借方 金額 貸方 金額
車両   500,000 現金預金 500,000

※費用に対応する勘定科目は資産(車両)です!

 

②修繕

自転車を修理に出して10万円で整備を行った🚲

費用は現金で支払った💸

借方 金額 貸方 金額
修繕費  100,000 現金預金 100,000

 

しかし問題ではよく、大規模な工事という表現で、資本的支出と修繕を同時に行う事があります🔨

その場合、支出した金額の内、どの部分が資本的支出で、どの部分が修繕費という様に区分することは非常に難しいです🙅

そこで、企業会計原則では、以下の公式で按分します👇

<公式>

耐用年数の延長後の残存耐用年数に占める延長できた年数を、支出した金額にかける事で資本的支出分の金額を計算します🧮

 

③按分例題

この按分方法を例題を使って実際に金額を計算してみましょう🏃‍♀️

例題:

期首に機械(取得原価300,000円、耐用年数6年、前期末までの経過年数4年)について大規模な工事を行い、100,000円を現金で支払った。この工事の結果、耐用年数が2年延びて、期首から4年使用できる様になった。

 

解説:

この大規模な工事に支出した金額が100,000円

延長できた年数は2年

延長後の残存耐用年数は4年

⇩

資本的支出の金額は

100,000円  ×  2 4 =  50,000円

⇩

仕訳をすると

借方 金額 貸方 金額
機械   50,000 現金預金 100,000
修繕費 50,000    

 ケーキを分ける家族のイラスト

 

【改良をした場合の減価償却の方法】

資本的支出の計算が出来たので、次は資本的支出によって増加した資産に対する減価償却の方法を解説していきます✨

 

基本的には「未償却残高」を計算し、延長後の残存耐用年数を用いて減価償却費を計算します🧮

その未償却残高の計算の仕方ですが、次の通りです⇩

ただし!残存価額が設定されている固定資産であれば、残存価額は差し引いて考えますので、以下の通りとなります⇩

*資本的支出の残存価額の求め方は固定資産の残存価額の求め方と同様の計算方法です💡

 取得価額の10%であれば、資本的支出の金額の10%が残存価額となります☀️



例題で最終確認してみましょう👍

例題:

期首に機械(取得原価300,000円、耐用年数6年、前期末までの経過年数4年)について大規模な工事を行い、100,000円を現金で支払った。この工事の結果、耐用年数が2年延びて、期首から4年使用できる様になった。

 

条件:

①機械の残存価額は0円、定額法で減価償却を行なっている。

 

解説:

上述の通り、資本的支出の金額は50,000円となります☝️

まずは機械の期首における帳簿価額を求めてみましょう😃

 

当期首における機械の減価償却累計額は

取得価額300,000円  ×   経過年数4年 耐用年数6年   =  200,000円

 

つまり当期首における機械の帳簿価額は

300,000円 ー 200,000円 = 100,000円

 

先ほどの残存価額が無い場合の公式より、未償却残高は以下の通りになります⇩

未償却残高

 = 改良前の帳簿価額 + 資本的支出の金額

 = 100,000円 + 50,000円

 = 150,000円

 

この未償却残高を延長後の残存耐用年数を用いて計算します🏋️‍♂️

減価償却費

 = 未償却残高150,000円 ÷ 延長後の残存耐用年数4年

 = 37,500円

 

∴減価償却費は37,500円となります🔥

教えるのが下手な先生のイラスト(女性)

【おわりに】

 今回は有形固定資産の資本的支出というテーマについて解説しました📖

この資本的支出は社会人になって企業に勤めてもよく関わるテーマの一つで、経理や会計に関わらない人でも概念などは知ってても良いのかな?と個人的に感じます😽

 

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でわ、今日はここまで!



次の有形固定資産⑩はこちら⇩𓃠

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【有形固定資産⑧】圧縮記帳・積立金方式を解説!!圧縮積立金の仕訳と取崩し | 簿記1級独学

 

おはようございます☀︎

 

寝不足な猫のヨシカワでございます/•᷅•᷄\୭

今回は簿記1級シリーズ、有形固定資産⑧〜圧縮記帳、積立金方式編について解説していきます!

なお、有形固定資産⑦はこちらになります⇩𓏲𓎨

nebusokunaneko.hatenablog.com

 

まずは結論から!3行まとめ𓏲𓎨

  • 積立金方式では、「圧縮積立金」を計上することで、補助金等に対応する利益を繰り延べます。
  • 圧縮積立金は、補助金で取得した固定資産の減価償却に対応して、毎期取り崩します。
  • 「圧縮積立金の計上→減価償却→圧縮積立金の取崩し」の流れを押さえて理解していきましょう𓏲𓎨

 

このブログでは、簿記1級を中心に会計学について自身の独学で苦しんだ経験を含めて解説しています。是非、最後までご一読お願いします🙇

 

[ 目 次 ]

 

【圧縮記帳の積立金方式とは?】

直接減額方式では、固定資産の取得価額を減額(固定資産圧縮損)を用いて処理しました⚔️

積立金方式はその名の通り、「圧縮積立金」という勘定科目を用いて国からの補助金等の金額分を積み立てます🧱

その圧縮積立金は当期の利益である「繰越利益剰余金」を減額して積み立てし、当該補助金に税金が一時的にかからない様にします👍

例えば、国庫補助金100万円を取得して、100万円の車両を購入した場合を仕訳してみます🧑‍🏫

 

1. 国庫補助金取得時

借方 金額 貸方 金額
現金預金    1,000,000 国庫補助金収入 1,000,000

 

2. 機械購入時

借方 金額 貸方 金額
機械   1,000,000 現金預金 1,000,000

 

3. 決算時 ここで圧縮積立金の登場です!

借方 金額 貸方 金額
繰越利益剰余金 1,000,000 圧縮積立金   1,000,000

 

当期利益である繰越利益剰余金を減らしたので、法人税がその分減額(繰延べ)されます↘️

その後、毎期圧縮積立金が取り崩しを通じて、利益が戻され減額(繰延べ)された法人税法を納める事になります💸
辛そうに納税する人のイラスト(女性)

【積立金方式と減価償却の関係】

次にこの積み立てた「圧縮積立金」を取り崩す仕訳について解説します👇

 

圧縮積立金を取り崩す事により、留保した「繰越利益剰余金」を各会計期間を通して利益に戻していきます♻️

 

どの様に取り崩していくかですが、それは当該補助金等で購入した固定資産の減価償却費と対応する形とする為、同じ計算方法になります💡

 

当該固定資産の減価償却方法が、耐用年数5年で残存価額は取得原価の10%である場合、圧縮積立金も同様に計算します🧮

 

例えば、圧縮積立金が上述の通り100万円であれば、以下の通りとなります✅

1,000,000円 x 90% ÷ 5年 = 180,000円

そして取り崩すタイミングも減価償却と同じで決算時となります☝️

二重帳簿・裏帳簿のイラスト

【例題を解いてみよう】

例:

西大阪スチールは、R8年4月1日に国庫補助金2,000,000円を受け取り、同日に取得価額4,500,000円の機械を取得した。当該機械について、残存価額は0円、耐用年数10年とする定率法(償却率25%)により減価償却を行う。

 

条件:

①西大阪スチールの会計期間は1年、4月1日から3月31日までである。

②円未満の端数は四捨五入する事。



解説:

まずは4月1日の国庫補助金の受取りの仕訳をしてみましょう🚶

上述の説明の通り国庫補助金収入という勘定科目を用います⬆️

借方 金額 貸方 金額
現金預金    2,000,000 国庫補助金収入 2,000,000

 

次に4月1日の同日に国庫補助金を使用して取得した機械の仕訳をします➡️

積立金方式の場合は、直接減額方式とは異なり「そのまま」の仕訳を行います

借方 金額 貸方 金額
機械   4,500,000 現金預金 4,500,000

 

そして積立金方式では決算日に補助金等の利益に対する調整を行います📏

①初年度であれば、積立金を仕訳する

②補助金で購入した固定資産の減価償却を行う

③積立金を減価償却と同じ様に取り崩す

 

この3点を決算日に行います💪

早速やっていきましょう🏃‍♀️

 

<①初年度のみ、積立金を計上する>

国庫補助金2,000,000を圧縮積立金として計上します、相手は「当期利益」です🍳

借方 金額 貸方 金額
繰越利益剰余金 2,000,000 圧縮積立金   2,000,000

 

<②補助金で購入した固定資産の減価償却>

機械の減価償却は定率法(償却率25%)で、期首に購入しているので計算は以下の通り👇

4,500,000 x 25% = 1,125,000円

借方 金額 貸方 金額
減価償却費   1,125,000 減価償却累計額 1,125,000

 

<③圧縮積立金の取り崩し>

圧縮積立金の取崩し計算方法は、国庫補助金で購入した資産の減価償却と同じになります💡

従って取り崩し金額は、定率法(償却率25%)で、期首に購入しているので以下の通り⇩

2,000,000 x 25% = 500,000円

そして①の仕訳で利益を留保したので、相手勘定科目は「繰越利益剰余金」です🖌️

借方 金額 貸方 金額
圧縮積立金   500,000 繰越利益剰余金 500,000

 

以上の3つを仕訳する事で決算整理仕訳の完成となります👏✨

③の仕訳を行う事により結局は、補助金分の税金(法人税)を支払う事になりますが、圧縮記帳とは税金が一度にかからない様に翌期以降へ繰延べする事が目的です🎯

これらの仕分けを通してその目的も理解出来たかと思います𓏲𓎨

パンダのチアリーダーのイラスト

【おわりに】

前回の記事⑦と続いて、圧縮記帳について解説してきました。「直接減額方式」「積立金方式」どちらも同じ税金を繰り延べる事を行なっているのですが、計算方法が異なります。どちらが試験に出てきても大丈夫な様に繰り返し練習問題を解きましょう。また積立金方式は、税効果会計を絡める問題が多く見られます。しかし、複雑な様に見えても「資産ー負債ー純資産」、「借方ー貸方」の基本を理解出来ていれば大丈夫です💪

 

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でわ、今日はここまで!



次の有形固定資産⑨はこちら⇩𓃠

 

 

【有形固定資産⑦】圧縮記帳の必要性と直接減額方式を解説!!|簿記1級

おはようございます☀︎

 

寝不足な猫のヨシカワでございます/•᷅•᷄\୭

今回は簿記1級シリーズ、有形固定資産⑦〜圧縮記帳の必要性!?と直接減額方式を解説‼︎〜について解説していきます

なお、有形固定資産⑥はこちらになります⇩𓏲𓎨

nebusokunaneko.hatenablog.com

まずは結論から!3行まとめ𓏲𓎨

  • 国からの補助金等に税金がかからない様に、税金を相殺するための制度が「圧縮記帳」
  • 「直接減額方式」では、補助金分を「固定資産圧縮損」として計上し、資産の帳簿価額から直接差し引く
  • 圧縮記帳後の減価償却は、直接減額された後の帳簿価額(圧縮後の価額)をベースに計算する

 

このブログでは、簿記1級を中心に会計学について自身の独学で苦しんだ経験を含めて解説しています。是非、最後までご一読お願いします🙇

[ 目 次 ]

 

【圧縮記帳とは?】

補助金や保険金を受け取った場合、その補助金等を利用して固定資産の買い替えを行ったケースを考えてみましょう☝️

 

例えば100万円の補助金を国より車両を購入するために貰いました🚗

この場合、補助金は特別利益ですね💰

なお、国から補助金を貰った場合は、仕訳では「国庫補助金収入」という勘定科目を使用します

借方 金額 貸方 金額
現金預金    1,000,000 国庫補助金収入 1,000,000

 

次に補助金を使用して100万円の車両を購入しました💸

借方 金額 貸方 金額
車両   1,000,000 現金預金 1,000,000

 

この場合、企業としては現金100万円を貰い、100万円を使用したので問題無さそうですが、決算を考慮すると国庫補助金は利益となり法人税約30%が税金となってしまいます😳

この状況では国が折角、企業に100万円の補助金を交付したのにその補助金に税金がかかってしまい、補助金としての効果が薄れてしまいます🫥

その為、「圧縮記帳」という作業を行い、取得した車両の取得価額を補助金の分だけ減額する処理を行います📉

 

圧縮記帳は、「直接減額方式」と「積立金方式」の2種類の会計処理方法がありますので、順番に解説していきますね🧑‍🏫

データの圧縮のイラスト

【直接減額方式】

直接減額方式は、言葉の通り補助金の金額分だけ、取得した固定資産の取得価額から直接減額します➡️

この時、「固定資産圧縮損」という勘定科目を用います🔨

例題と仕訳を用いて解説してみます💡

 

例:

西大阪スチールは、R8年4月1日に国庫補助金2,000,000円を受け取り、同日に取得価額4,500,000円の機械を取得した。当該機械について、残存価額は0円、耐用年数10年とする定率法(償却率25%)により減価償却を行う。

 

条件:

①西大阪スチールの会計期間は1年、4月1日から3月31日までである。

②円未満の端数は四捨五入する事。



解説:

①まずは4月1日の国庫補助金の受取りの仕訳をしてみましょう🚶

上述の説明の通り国庫補助金収入という勘定科目を用います⬆️

借方 金額 貸方 金額
現金預金    2,000,000 国庫補助金収入 2,000,000

 

②次に4月1日の同日に国庫補助金を使用して取得した機械の仕訳をします➡️

通常であれば「機械 xx / 現金預金 xx」としますが、ここで圧縮記帳を考慮します🤔

そして「直接減額方式」なので、機械の取得価額を直接以下の通り減額します⚔️

 

機械 = (取得価額) ー (国庫補助金)

   = 4,500,000 ー 2,000,000

   = 2,500,000

減額した2,000,000円は「固定資産圧縮損」として計上します✍️

仕訳にしますと以下の通りとなります

借方 金額 貸方 金額
機械 2,500,000 現金預金    4,500,000

固定資産圧縮損

2,000,000    

 

③そして最後に決算日の仕訳をしてみましょう🏃‍♀️

固定資産を取得すれば減価償却が決算時に必要ですよね💡

機械の帳簿価額は直接減額されているので、2,500,000円となっております⚔️

問題の条件より償却率25%にて減価償却を行います♋️

 

減価償却費 = 2,500,000 x 25%

      = 625,000円

借方 金額 貸方 金額
減価償却費   625,000 減価償却累計額 625,000

直接減額方式では、取得価額の4,500,000円で減価償却を行わない様に注意しましょう⚠️

 

直接減額方式の解説は以上です☑️

国庫補助金の収入の200万円と固定資産圧縮損の200万円が相殺しあう事により「当期の税金負担がプラマイゼロになる」というのが判りましたでしょうか???

この目的を判りながら問題を解くのと、そうでないとでは今後の理解度が異なりますので是非理解できる様に頑張りましょう🏋️‍♂️

板金加工のイラスト

【おわりに】

今回は、圧縮記帳の概要とその仕訳方法の一つである直接減額方式を解説しました。直接減額方式は帳簿価額を補助金の分だけ減額するだけで良いので、正直言って簡単な部類となります。次に解説する予定の積立金方式が税効果会計と絡められると非常に難しい問題となってきます。わかりやすく解説する予定ですので是非そちらもご一読の程よろしくお願い致します。

 

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でわ、今日はここまで!



次の有形固定資産⑧はこちら⇩𓃠

nebusokunaneko.hatenablog.com

簿記1級を独学で合格!重要論点のポイント・解法マップ総まとめ【寝不足な猫】

おはようございます☀︎

寝不足な猫のヨシカワでございます/•᷅•᷄\୭

 

簿記1級シリーズの各論点のまとめページです📄

このブログでは、簿記1級を中心に会計学について自身の独学で苦しんだ経験を含めて解説しています。是非、ご一読の程宜しくお願いします🙇

 

一般商品売買

簿記1級の一般商品売買は、特殊な取引である未着品販売や委託販売、試用品などを学びます。手許商品などの様々な論点が出てきますが、演習問題を通して商品の流れを理解し売上原価や期末商品原価を理解しましょう💡

 

【一般商品売買①】基礎編〜言葉・評価方法〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【一般商品売買②】売価還元法と売価還元低価法 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【一般商品売買③】委託販売をボックス図を使って解説 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【一般商品売買④】委託販売part(2)問題演習を解説 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【一般商品売買⑤】未着品販売の考え方と演習問題を解説 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

 

金銭債権

簿記1級の金銭債権は、手堅く得点すべき論点です。債権を一般債権・貸倒懸念債権・破産更生債権への区分方法や、貸倒引当金を計算する事など理解をしましょう。また他の論点でも頻出する貨幣の時間価値についても解説しています💡

 

【金銭債権①】時間価値について | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【金銭債権②】貸倒引当金(破産更生債権等)の算定〜キャッシュ・フロー見積法〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【金銭債権③】貸倒引当金についてPart2 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【金銭債権④】保証債務〜手形裏書・手形割引〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

 

デリバティブ・ヘッジ会計

聞き慣れない単語ではありますが、簿記1級のデリバティブ・ヘッジ会計は難しくありません𓃠✨ここでの論点は、時価評価と損益の決算時の計上のズレを一致させる手続きを理解する事です✅損益発生タイミングを正確に把握し、B/S・P/Lのどの科目に、どのタイミングで反映させるのかを意識しましょう💡

 

【ヘッジ会計①】デリバティブ取引〜先物取引〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【ヘッジ会計②】デリバティブ〜スワップ取引〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【ヘッジ会計③】デリバティブ取引〜問題演習編〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

有形固定資産

有形固定資産の4大論点「減価償却」「圧縮記帳」「資産除去債務」「固定資産の減損」の仕組みを理解しましょう💡そして減価償却の計算は必ず試験に出題されますので、どんな方式がでても速やかに解けるように時系列と計算方法を整理しましょう🧹

 

【有形固定資産①】取得価額についての理論 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産②】減価償却の目的と計算方法 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産③】減価償却費〜計算問題〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産④】固定資産の買換え&下取り | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産⑤】除去・廃棄について内容と仕訳を解説! | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産⑥】火災による固定資産の滅失と保険処理を徹底解説 | 簿記1級 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産⑦】圧縮記帳の必要性と直接減額方式を解説!!|簿記1級 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産⑧】圧縮記帳・積立金方式を解説!!圧縮積立金の仕訳と取崩し | 簿記1級 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産⑨】固定資産の改良と修繕〜資本的支出と修繕費〜を解説 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産⑩】固定資産の改良と修繕その弍〜簿記1級過去問を解く〜|簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【有形固定資産11】減価償却方法と耐用年数の変更を解説 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

to be continued。。。

 

リース会計

リース会計といえば、ファイナンス・リース取引におけるリース資産・リース負債の計算や毎期の減価償却と利息計算の理解が大切です💡試験問題では言い方を変えて利息計算の引っ掛け問題を出してきますので、基礎を理解して上手く回答しましょう🏋️‍♂️応用問題ではセール・アンド・リースバックや貸し手側の仕訳も求めてきます😇覚える事が多いですが、その分試験に出てくる割合も高いので頑張りましょう💪

 

【リース会計①】基礎編〜リースの種類・取引を解説〜 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

【リース会計②】セールアンドリースバック解説 | 簿記1級独学 - 寝不足な猫

 

to be continued...

 

【有形固定資産⑥】火災による固定資産の滅失と保険処理を徹底解説 | 簿記1級

おはようございます☀︎

 

寝不足な猫のヨシカワでございます/•᷅•᷄\୭

今回は簿記1級シリーズ、有形固定資産⑥〜火災による固定資産の滅失と保険処理〜について解説していきます

なお、有形固定資産⑤はこちらになります⇩𓏲𓎨

nebusokunaneko.hatenablog.com

 

まずは結論から!3行まとめ𓏲𓎨

  • 固定資産が火災等で滅失した場合は、まず固定資産の帳簿価額を算定しよう!
  • 保険金が未確定の場合は火災未決算で仮計上し、確定後に保険差益か火災損失へ振り替えよう!
  • 保険問題は減価償却費の計算+仕訳の流れをセットで理解する事が試験での得点の鍵になる🔑

 

このブログでは、株式投資を中心とした金融・経済・税法・資産形成についてお金に関する情報を発信して参ります。是非、最後までご一読お願いします🙇

[ 目 次 ]

 

【固定資産の滅失】

「滅失」という聞き慣れない言葉を使っていますが、滅失とは火災や地震などの災害で固定資産が壊れたり失われたりする事をいいます🏗️

固定資産が滅失すると、当該固定資産の帳簿価額を切り下げなければなりません✂︎

試験では、火災がよく例に出てきて焼失するので基本的には帳簿価額はゼロとなります0️⃣

 

滅失した際の仕訳例を紹介します💡

例えば期首に建物が火災により焼失しました。当該建物の期首減価償却累計額は3,000,000円で、取得原価は10,000,000円です。

 

借方 金額 貸方 金額
建物減価償却累計額 3,000,000 建物       10,000,000
火災損失 7,000,000    

なお、火災損失は特別損益の項目となります

地震のイラスト「揺れる街」

【滅失に備え保険契約がある場合】

さてこちらが今回の記事の本題です笑

実際の世界でもそうですが、試験では建物には必ずと言ってもいいほど、火災などの災害に備えて保険が契約されております🏥

ここからは、保険契約がある場合の仕訳の仕方について解説して参ります🙇



【保険契約 勘定科目編】

まず使用される勘定科目について解説していきます🏋️‍♂️

 

・火災未決算

現実でもそうですが、まず火災が発生し保険請求をしてもすぐには入金はされません🙅

損害規模や原因そして保険適用が可能なのか調査が入ります🔍

その為、火災発生時の仕訳では一時的に固定資産の帳簿価額を「火災未決算」として計上します📝

余談ですが、「火災未決算」という勘定科目は、地震や台風などの災害でも使用する様です🌪️

昔の会計実務の名残りだそうです🤔



・保険差益

保険金の受け取り金額が、滅失した固定資産の帳簿価額より大きかった場合に使用する勘定科目になります💸

 

たまに聞く事がある、ケガをしてしまって保険を使ったら予想以上に保険金が振り込まれた、「保険太り」な状況と思っていただけたらと思います😹

 

しっかりと解説すると(笑)会計上では、滅失した固定資産が減価償却の手続きによって帳簿価額が小さくなっている場合でも業界や市場によって当該固定資産の時価が高いなんて事はよくある話だと思います🤔

そんな時に保険査定が良いと、保険差益が出るという流れです



・火災損失

こちらは保険金の受け取り金額が、滅失した固定資産の帳簿価額より小さかった場合に使用する勘定科目になります🔥

 

1つ目に解説した火災未決算で一時、損失を仮勘定に置いていたものを保険金の金額が決まったことにより、当該損失の金額も「火災損失」という勘定科目で確定させます⚡️

地震のイラスト「テーブルの下に避難」

【保険契約 例題編】

では、例題を通して滅失した固定資産に保険適用した場合の仕訳について解説していきます

 

条件:

事業年度は自2025年4月1日 至2026年3月1日

A建物は取得価額12,000,000円、取得日2013年4月1日、経済的耐用年数は30年で定額法により減価償却を行っている。

問題文:

A建物は2025年9月25日に火災により全焼した。当該火災に関し、2025年11月10日に保険会社から保険金の確定額が7,600,000円と通知された。そして2026年3月1日に保険金確定額が入金された。

 

解説:

・解説①:火災時の固定資産簿価を計算する

まずは滅失した固定資産の期首簿価が必要ですよね👆

条件を確認して、建物減価償却累計額を求めましょう💪

12,000,000円 x 1/30年 x 12年 = 4,800,000円

 

次に9月25日に火災により全焼しているので、当該固定資産は9月24日までは事業の用に供されていた事になります🏠

24日の様に中途半端な日付の場合は、繰り上げして計算する事が多いので覚えておきましょう🤔

12,000,000 x 1/30年 x 6/12月 = 200,000円

 

借方 金額 貸方 金額
減価償却費     200,000 建物減価償却累計額 200,000



・解説②:火災時の仕訳を行う

9月25日には保険金は確定しておりませんので、「火災未決算」の勘定科目を用いて一時的に損失を仮計上します📝

火災未決算の計算は以下の通りです⇩

 

火災未決算

= 固定資産取得価額 ー 建物減価償却累計額 ー 当期減価償却費

= 12,000,000 ー 4,800,000 ー 200,000

= 7,000,000

 

仕訳にすると以下の通りです⇩

 

借方 金額 貸方 金額
建物減価償却累計額 4,800,000 建物       12,0000,000
減価償却費 200,000    
火災未決算 7,000,000    



・解説③:保険金確定額の通知時の仕訳を行う

火災未決算は損失の仮計上でしたので、保険金が確定されたら速やかに勘定科目を然るべきものに変更しなければなりません☝️

しかし11月10日は保険金額が確定されたのみで、実際に入金がされていない事に注意しましょう⚠️

そのため、「未収金」を使って仕訳を行います➡️

そして今回は保険金額が滅失した固定資産の帳簿価額より大きかった場合ですので、仕訳時には「保険差益」を用いて特別利益分を処理します🔪

 

借方 金額 貸方 金額
未収金   7,600,000 火災未決算 7,000,000
    保険差益 600,000

 

ここで余談ですが、未収金という勘定科目は簿記教材上ではよく使われる表現の様で、実務では「未収入金」を使う事が多いとの事です。実際は問題文の指示に従い適切な勘定科目を使用しましょう。また簿記論や財務諸表論では、問題文の指示に従い記号で回答する事になりますので、どちらか一つしか問題文には出てきませんのでご安心下さい。



・解説④:保険金入金時の仕訳を行う

最後に3月1日に保険金が無事に入金された仕訳を行います💰

「未収金」としてきた勘定科目を「現金預金」に変更するのみになります➡️

 

借方 金額 貸方 金額
現金預金 7,600,000 未収金  7,600,000

保険の代理店のイラスト

【おわりに】

有形固定資産の問題では頻出の滅失後に保険金を請求する問題について解説してみました。今回、例題で使用したものも税理士試験の簿記論から抽出したりしております。保険差益の計算をする際に固定資産の滅失時の帳簿価額の計算が必要になりますので、ここで定率法や級数法などで計算をさせられると時間もかかり焦る問題になりかねませんので、何度も復習して試験に臨みたいところです。



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でわ、今日はここまで!



次の有形固定資産⑦はこちら⇩𓃠

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